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【攻めのBCP】「動くサーバー」と「OSS仮想化」で実現する中小企業のための最強サイバーレジリエンス

昨今、ランサムウェア被害や自然災害のリスクが高まる中、企業には「攻撃を防ぐ力」だけでなく「被害から立ち直る力(サイバーレジリエンス)」が求められています。

しかし、多くの中小企業様からこのようなお悩みを伺います。

「セキュリティ対策を強化したいが、仮想化ソフトのライセンス料が高すぎて予算が回らない…」
「データセンターが被災したら、業務が完全に止まってしまう…」

今回は、弊社の過去記事でもご紹介した「モバイル回線サーバー」「Proxmox VE」を組み合わせた、低コストかつ極めて生存能力の高い「ニリアコット流・サイバーレジリエンス」の進め方をご提案します。


1. なぜ今、「回復力(レジリエンス)」なのか?

従来のセキュリティは「侵入させない」ことが主眼でした。しかし、攻撃手法が高度化した現在、侵入を100%防ぐことは不可能です。
そこで重要になるのが、「万が一侵入されても、すぐに業務を再開できる環境」を作ることです。

しかし、その障壁となっているのが「固定化された高コストなインフラ」です。

  • 高すぎる固定費: VMware等のライセンス費高騰により、バックアップや予備機への投資が後回しになる。
  • 場所の制約: 固定回線やデータセンターに依存しており、物理的な障害に弱い。

2. 解決策①:Proxmox VEで「コスト」と「復旧力」を確保する

まず取り組むべきは、足回りの仮想化基盤の見直しです。

■ コストを1/10にし、浮いた予算を防御へ

以前の記事『【脱・VMware】中小企業こそProxmox VE!』でも触れた通り、Proxmox VEへの移行でライセンスコストを劇的に圧縮できます。
この浮いた予算を、オフサイトバックアップ用ストレージEDR(エンドポイント検知・対応)の導入に充てることで、組織全体の防御力を底上げできます。

■ 標準搭載の強力なバックアップ機能

Proxmox VEは、有償ソフト顔負けのバックアップ機能が標準で備わっています。

  • スケジュールバックアップ: 自動で定期的に保存。
  • Proxmox Backup Server (PBS): 重複排除機能により、少ない容量で高速にバックアップ可能。

ランサムウェアに感染しても、「昨日の状態に数クリックで戻せる」環境があれば、身代金を支払う必要はありません。これこそが最強のレジリエンスです。


3. 解決策②:モバイル回線で「場所」から解放される

次に、サーバーの「置き場所」と「繋ぎ方」の革命です。

■ 「データセンターに縛られない」強み

データセンターに縛られない、自由なサーバー』でご紹介したように、5G/4G回線とグローバルIPを活用すれば、電源さえあればどこでもサーバーが稼働します。

■ 究極のBCP「物理退避」

もし、本社オフィスや契約データセンターが水害に遭ったら? あるいは物理的な襲撃を受けたら?
モバイル回線運用なら、サーバーを小脇に抱えて安全な場所へ移動し、電源を入れるだけでサービスを復旧できます。

また、普段は閉域網SIMなどを活用し、インターネットから直接到達できないネットワーク構成にすることで、攻撃を受ける接点(アタックサーフェス)自体を極小化することも可能です。


4. ニリアコット流・サイバーレジリエンスの進め方

では、具体的にどのように進めればよいのでしょうか。3つのステップで提案します。

ステップ アクション 効果
Step 1 脱・高コスト基盤
(Proxmox VEへの移行)
固定費削減。
バックアップ運用の標準化。
Step 2 データの要塞化
(PBSの導入)
重複排除バックアップの実装。
ランサムウェアからの即時復旧能力確保。
Step 3 インフラの機動化
(モバイル回線の活用)
場所に依存しないBCP体制。
通信経路の冗長化・隠蔽化。

まとめ:しなやかで強い、自由なITインフラを

高価な要塞(データセンター・高額ソフト)を築くことだけが防御ではありません。
「低コストで身軽」であり、「どこでも動けて、すぐ戻せる」こと。これが、変化の激しい時代における中小企業の生存戦略です。

ニリアコットでは、Proxmox VEの構築からモバイル回線を活用した特殊なネットワーク設計まで、ワンストップでご支援いたします。
「まずは古いサーバーでProxmoxを試してみたい」といったご相談もお気軽にどうぞ。